海外展開に向けて、初めて海外代理店を探す時。 期待と同時に、「そもそも契約ってどうするの?」「独占?非独占?何が違うの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
これだけは押さえたい!海外取引の必須基本用語集
知らないと損する!海外取引で必須の貿易用語15選|インコタームズ・決済方法も徹底解説
初めての海外代理店開拓。「海外と取引してみたいけど、専門用語が多すぎて不安…」そんな声をよく耳にします。この記事では、海外取引の基本中の基本である"貿易用語"を、具体例を交えながら初心者でもスッと理解できるように解説します。特に“インコタームズ”や“決済方法”は、失敗しないビジネスの要。この記事を読めば、「なるほど、そういうことか!」と納得でき、同僚にも教えたくなること間違いなしです。
👉 海外ビジネスの全体像をつかみたい方は、海外展開の始め方|はじめてでも失敗しない基本ステップも合わせて読むのがおすすめです。
【図解あり】インコタームズ(Incoterms)とは?貿易のルールブック!
「インコタームズ(Incoterms)」とは、国際商業会議所(ICC)が定めた貿易取引における「売主」と「買主」の責任・費用・リスクの分担を明確にする国際規格です。2020年版が最新版です。
例でわかる!主要インコタームズ3選:
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EXW(Ex Works/工場渡し): 例:大阪の町工場がアメリカのバイヤーに部品を販売。工場で商品を引き渡せば売主の責任は終了。輸送・保険・通関はすべて買主負担。
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FOB(Free On Board/本船渡し): 例:神戸港で商品を船に積み込むまでが売主の責任。積み込み後は、船の遅延や破損のリスクは買主が負う。
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CIF(Cost, Insurance and Freight/運賃・保険料込み): 例:売主が香港の港までの運賃と保険料を負担。買主にとっては安心感があるが、その分価格が高くなることも。
💡ポイント:インコタームズの理解があいまいなままだと、"どこまでが自分の責任なのか"が分からず、トラブルの元になります!
【実例】インコタームズの誤解で生じたトラブル
ある中小メーカーが、初めて海外の取引先(ドイツ)とFOB条件で契約。しかし、輸出手続きの知識が不十分なまま「FOB=輸送全般を相手に任せてよい」と誤解し、港での通関書類が準備されておらず積み込みが遅延。結果として、納期遅延により違約金が発生し、信頼関係が損なわれる結果に。事前にインコタームズの責任範囲を確認していれば、防げたミスでした。
【失敗例付き】海外送金トラブルを防ぐ!決済方法と種類
お金のやり取り=信用の証。だからこそ、決済方法の選択は超重要です。
主な決済方法とその特徴:
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T/T(電信送金):
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特徴:スピーディだが、信用できる相手でないと未回収リスク大。
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失敗例:バイヤーに前払いで送金→商品が届かない→連絡が取れず損失。
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L/C(信用状)*:
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特徴:銀行が支払い保証する安心な方法。ただし、発行や管理に時間、コスト、または手間がかかる。
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活用例:高額商品や初回取引など、リスクを最小化したいときに有効。
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D/P・D/A(書類決済):
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特徴:書類と引き換えに支払い(D/P)や約束手形(D/A)を使う。バランス型だが、やや複雑。
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注意点:相手の信用調査が甘いと、手形が不渡りになる可能性も。
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💡ポイント:小規模企業の場合、「T/T前払い+少量出荷から」など、リスクを限定する工夫が必要!
【地味だけど超重要】知っておくべきその他の貿易用語
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B/L(船荷証券/Bill of Lading):
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船積みされた貨物の所有権を証明する重要書類。買主はこのB/Lを使って貨物を引き取る。B/Lを手渡さない限り、相手は荷物を受け取れないため、貿易取引における担保的な役割も果たす。
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例:日本の輸出業者がB/Lを銀行に預け、L/C決済が確認されるまで買主に渡さないことで、リスクを回避。
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HSコード:
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商品の「世界共通分類番号」。たとえば、機械部品は"8481.10"など。通関や関税計算に必須。
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原産地証明書(CO):
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特定の国の特恵関税を受けるための証明書。例:ASEAN特恵を受けるために必要。
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関税(Tariff):
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輸入時にかかる税金。FTAを活用すればゼロになることも。
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インボイス(Invoice)・パッキングリスト(P/L):
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商業インボイスは「請求書」、パッキングリストは「荷物の明細書」。どちらも輸出時の基本書類
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👉 初めての契約で不安な方は、海外代理店契約の基本と注意点|トラブルを防ぐチェックリスト付きもチェックしてみてください。
まとめ|基本用語を知れば、海外取引の成功率がグンと上がる!
最初は誰もが初心者です。でも、用語の理解があるかないかで、ビジネスの成果に大きな差が生まれます。特にインコタームズや決済方法の理解は、コスト削減やリスク回避のカギ。
📌 この記事を読んだあなたへ: 「へぇ〜なるほど!」と思った用語があれば、ぜひチームや同僚にも共有してください。貿易の基本は“共通言語”から。これからも、実践的で信頼できる情報をお届けしていきますので、ぜひブックマークを!
*💰L/Cの主な手数料とその相場
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発行手数料(Opening Fee):
通常はL/C金額の 0.1〜0.3%程度(最低手数料あり。例:1〜2万円程度) -
確認手数料(Confirmation Fee):
銀行がL/Cの支払いを保証する「確認付きL/C」の場合、追加で 0.1〜0.5%程度。国や信用状の条件によってはさらに高くなることも。 -
書類取扱手数料(Handling Fee):
一般的に 5,000円〜15,000円程度。 -
通知手数料(Advising Fee):
通知銀行が発行内容を通知する際に発生。 5,000円前後が目安。
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このように、L/Cには複数の手数料が積み重なるため、トータルで1〜2%程度のコストがかかると見ておくのが無難です。取引額が大きくなれば、コストインパクトも大きくなるため、他の決済方法との比較検討が重要です。
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