「海外にも売れるかもしれない」と思ったけど、 何から始めればいいのか…調べても情報がバラバラで、よくわからない。 そんな “はじめて海外販路を開拓する中小企業の社長・海外営業担当” の方へ。...
【必読】海外代理店候補の企業情報・実績・評判を“見える化”する5つのステップとは?
海外展開において最初のパートナー選びは、成功と失敗を分ける“分水嶺”。 「展示会で出会った現地企業、本当に任せて大丈夫?」「実績は立派そうだけど、裏を取る方法が分からない…」
初めて海外展開に挑む中小企業の社長・営業担当者から、こうした声をよく耳にします。
この記事では、代理店候補の「信頼性・実力・評判」を見極めるための具体的な方法を、実務経験とともに解説します。
調査のコツを知ることで、あなたの海外ビジネスはもっと安全に、もっと加速します。
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1. 【基本編】なぜ“事前調査”は必須なのか?
ある日系メーカーが、展示会で知り合ったアジアの代理店と契約。
担当者は「実績もありそうだったし、名刺の肩書も立派だった」と語っていましたが、3ヶ月後には音信不通に…。
調べてみると、会社は実質的に稼働していないペーパーカンパニーだったのです。
こうしたケースは決して珍しくありません。
海外では「会社っぽい顔をしてる=実態がある」とは限りません。だからこそ、契約前の“企業調査”が最重要ステップなのです。
2. 【STEP1】法人の存在確認と企業基本情報の調べ方
まず、調査の第一歩はその会社が実在しているかどうかの確認です。以下の情報をチェックしましょう:
チェック項目 | 調査方法例 |
---|---|
法人登録情報 | 現地の商業登記所(例:香港ならCR.gov.hk) |
設立年・資本金 | Dun & Bradstreet、Kompass、Creditreformなど |
ウェブサイト | ドメインの取得年・更新頻度も確認 |
SNSアカウント | LinkedIn・Facebookの投稿頻度・内容で実態を把握 |
✔豆知識:
ある台湾企業が「設立10年」と記載していたが、実際には3年前に社名を買収していただけだったケースも。
法人番号と設立日をしっかり見れば、こうした“偽装老舗”も見抜けます。
3. 【STEP2】実績・取引先を見る「3つのチェックポイント」
信頼できる代理店は、自社の実績を数字や事例で語れます。以下の3つに注目しましょう。
-
過去の取り扱いブランド:知名度のある企業名が出てくるか?
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業界とのフィット感:あなたの製品ジャンルと親和性があるか?
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実績の裏付け:展示会の出展履歴や、ケーススタディの提示はあるか?
例:
マレーシアのある代理店が「日系メーカーと10年以上取引」と主張していましたが、確認すると実際は輸入代行を2度手伝っただけでした。
“取引”の中身まで確認することが重要です。
4. 【STEP3】ネットで評判を調べる具体的なキーワードとツール
ネットの評判検索では、英語だけでなく現地語も交えて調べるのがポイントです。
推奨キーワード例:
-
会社名 + scam / fraud / lawsuit / review
-
会社名 + 詐欺 / 評判 / クレーム
(現地語で)
活用すべきツール:
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Google(地域別ドメインで)
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Reddit、Quora:リアルな体験談が出てくることも
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TrustpilotやB2B Marketplaceの評価欄
成功事例:
あるバイヤーが「Googleで会社名 + 'fraud'」を検索したところ、海外フォーラムに「契約金だけ取って納品しなかった」という書き込みを発見。契約前で大損を免れました。
5. 【STEP4】現地語での検索が最強な理由
「英語と日本語では何も出なかったのに、タイ語で検索したら詐欺疑惑の記事がヒットしました」
これは実際にあったエピソード。多くのネガティブ情報は現地の言語でしか出回っていないのです。
方法:
Google翻訳を使って会社名+「評判」「クレーム」「詐欺」などの現地語をコピーして検索。
ベトナム語、中国語、スペイン語、アラビア語など、多言語検索は手間ですが、それだけの価値があります。最近は生成AIを使うことも多いですが、プロンプトを現地語にしておくことがとても大事です。
6. 【STEP5】信頼できる情報源は「人」からしか得られない
最後の一手は、“人を介した裏取り”です。これはネットでは得られないリアルな情報を得る唯一の方法。
活用すべきネットワーク:
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JETRO、商工会議所、在外日本人会:現地で活動する日本人経営者や関係機関にヒアリング
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LinkedInで元取引先に接触:その会社の元社員・元取引先からの声を聞けることも
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信頼できる現地コンサル・商社を挟む:中立的な第三者に調査を依頼するのも手
実例:
あるメーカーは、ベトナムの代理店候補について「日系企業と10年以上の取引歴あり」との説明を受けたが、念のため元在住者に聞いたところ「評判はよくない、納品トラブルが多い」との証言が得られ、契約を見送り大正解でした。
このような“目に見えない情報”を得るには、面倒でも一手間かけることが必要です。加えて、実際の商談前にその代理店の販売力や意欲を見極めたい方は、こちらも参考になります:
👉 海外代理店の“販売力と本気度”を見抜く3つのテストマーケティング手法
7. 【まとめ】調査でリスクを潰し、攻めの海外展開へ
信頼できる海外代理店を見つけるには、ネット情報と人脈調査を“掛け算”することが鍵です。
小さな調査の積み重ねが、あなたの海外ビジネスを守り、加速させます。
「どうやって調べたらいいかわからない」と感じたら、質問リスト形式で代理店を評価する方法もおすすめです:
👉 この15問で見抜け!成果を出す“本物”の海外代理店の見極め方
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